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真・恋姫†無双 SS 『真・恋姫†無双〜仲天演義〜』 第3話


「んっふっふ〜♪
ふっふふーん♪
ふん、ふん、ふーん♪」

誰もいない玉座の前で、まるで自分がこの場所の主のような存在感で鼻歌を唄う少女がいる。
それでも彼女は決して王の証たる定位置に座することなど考え付くことなく、ただ玉座のある場所を愛おしそうに眺めるばかりだった。

「さてさて、やはり天は機を見るに敏なりと言いますか、こちらとしては都合の良いことこの上ない展開ですねぇ〜」

片手に持つ受けとったばかりの竹簡をぶらぶらと玩びながら、さらに自然のままの感情に任せてニヤニヤとした笑みを浮かべる。
彼女は頭の中ではこの好機を活かすべく、既に幾つかの妙案を思い描いていた。

「でも、お嬢様がうん、って仰ってくれるかなぁ?
・・・ま、こちらの想像と全然違う面白いこと言い出すならソレはソレで。
行き当たりばったりも楽しそうだし、良いかもしれませんね」

今度はくすくすと、まるで裏表の無さそうな、童女のような笑顔を見せる。
彼女は考えるだけで、決断を下すのは主の役割だ。
その辺り、割り切るにも割り切りすぎているとしか言いようがない性格である彼女は、あまりにもあっけらかんと全ての今後を主に丸投げすることにする。
とは言え、打つべき先手は打っておくにこしたことはないのも事実ではある。

「さてさて、まずは孫策さんを呼びつけませんと。
それから天の御使い、一刀さんにも大々的に舞台に上がってもらうことにいたしましょうか」

張勲は竹簡をぽい、と無造作に投げ捨ててから主である袁術の指示を仰ぐべく、謁見の間に背を向ける。
からからと音を立てて転がる竹で出来た手紙には、『黄巾の乱勃発。荊州の反軍拠点を以下に記す』と題されていた。








「・・・げんきになれぇ!」
「ひゃああ!?」

戦隊モノか合体ロボットアニメのノリとしか思えない華佗の治療を横でぼんやりと眺めていた一刀だが、今現在彼らが詰めている診療所には治療を求めてやってきた病人たちが十数人ほど待っている状況だった。
人知を超えているとしか思えない五斗米道による針治療とは言え、それでも患者たちは評判の良いそれも無料で見てくれる華佗を目当てに次から次へと押しかけてくる。
さすがの華佗とは言え、眼の廻るような忙しさで大変そうな様子である。
一刀はそんな医者王の様子を見つめながら、この世界に飛ばされてからこれまでのことを考えていた。

「・・・もう一ヶ月だもんな。
華佗に主治医になってもらったけど、大体2,3日ですぐに身体は良くなって。
それでも、天から降ってきたなんて前例のない出来事だったから、華佗はしばらく様子を見たいと言ってこの街に留まって・・・貂蝉と一緒に俺に文字とかこの世界の常識、それから医療も教えてくれたんだよな」

もちろん一刀は華佗のように患者を文字通り見るだけで病巣が分かるような変態的な技術は持っていないし、針治療なんてものも出来はしない。
それでも衛生面がほとんど整っていないこの時代である。
どんなにわずかであっても、医療知識は持っていて損があるわけがないのだった。

「うーん、ここに居ても手伝うことは無いし、街でも見てこようかなぁ」

お湯を沸かしたり、綺麗な布を用意したりと言った手伝いも普通の医者相手であれば必要なのだろうが、相手は基本的に全てを針で何とかしようとしている男、華佗である。
天の国、すなわち現代日本の知識と思想を持ち、医療について学んだ今となってはこの大陸の下手な医師よりは医学に詳しい一刀であっても、華佗を手助けすることは困難というか事実上不可能だった。

「ちょっとアンタ!」
「・・・ん?」

そんな風に一刀が暇そうな様子でぼんやりと椅子に座っていると、横から女の子と思われる声が響いてきた。
言ってしまえば乱暴な口調なくせに、やけに弱々しくひび割れたようなダミ声だったのが気になって顔を上げる。

「ああ、ごめん。
座りたいんだな、ほら、座ってくれ」
「・・・病人に椅子は譲りなさいよね」

理由はすぐに分かった。
何しろここは診療所である。
怪我をしたり、病気だったりして弱った人が来る場所だ。
そんな訳で、元気な暇人である一刀は慌てて声を掛けてきた少女が椅子に座れるように場所を空けた。

「・・・はぁっ、はぁ」
「辛そうだな」
「辛いわよ、見て分かるでしょ。
と言うか、アンタあの医者の関係者なら先にわたしを診てもらうように言って頂戴よ」
「それは言ってあげたいんだが、
華佗は結構融通聞かなくてな。
横入りとか許してくれないんだ、悪いが半刻も掛からないと思うから待っていてくれ」
「・・・そう。
ごほっごほっ。
何でちぃだけこんな目にあうのよ。
どんどん苦しくなってきたし、やっぱりお姉ちゃんか人和に着いてきて貰えば良かった・・・」

項垂れるように椅子に座る少女は確かにかなり苦しそうだ。
年のころは一刀と同じか、少し下といったところ。
この時代の人にしては珍しく、横側に髪をまとめた、サイドポニーと言ったヤツだろうか。
特徴的な髪型をしている。
なおかつ肩やお腹を露出した少し派手に見える衣服を身にまとっているところから言って、この街でも度々目にかける大道芸人の類なのだろうと一刀は見当をつける。
さっと観察した限りでは頬に病的な赤みが差していて、それとは逆に身体を震わせているところから風邪のように見える。
それならば、と一刀は彼女に向かって声をあげた。

「なぁ、俺が見てやろうか?
複雑な病気じゃなければ何とかなると思うし、薬もどれが良いのかとか分かるからさ」
「・・・ん?
ああ、もう何でも良いわよ。
治せるなら、アンタでもさ」
「持病はあるか?」
「ないわよ。
ごほっ」

考えるのも億劫なのだろう。
フラフラと揺れる頭に合わせて大きく振れるポニーテールが少しだけ滑稽に見えた。
どちらにしても、この少女にはさっさと薬を出してやってぐっすりと眠らせてあげるのが一番なのは分かりきっている。
一刀は真剣な顔つきで、ここ一月の間で華佗から教わったことを反芻して診察のやり方を思い出す。

「・・・そっか。
じゃあ失礼して。
えぇっ!?」

それから、しゃがみ込んで少女の顔を正面から見つめた一刀の口から、思わず驚きの声が漏れた。
少女は病気に苦しんで肌の艶も良いとは言えない状態なくせに、思わずびっくりしてしまうぐらい可愛い顔つきをしていたのである。
とは言えそんな事を気にしてる場合でもない。
一刀は何とか気を取り直して真面目な口調で改めて告げる。

「あ・・・悪い。
なんでもない。
嫌かもしれないけど、ちょっと身体に触らせてもらうからな。
始めに口を開けてくれないか?」
「う、うん」

勝気そうな印象があって初対面の人間に対してこうも素直に応じる少女とも思えないが、場所的な問題と、それから本当に体調が悪いのだろう。
素直にぽかり、と口を開けた少女の口の中へと、一刀はまだ辛うじて電池の残っていた携帯で喉の奥に光を当てて観察した。

「・・・うん。
今度は喉に触るよ」

今度は直接的に喉に触れ、さらに許可をとって胸元からお腹にかけて触診する。
華佗について既に数百人単位の病人を見てきたせいか、大分板についていた一刀の所作に安心したのか、少女は彼の手に逆に心地よささせ感じながらほっと大きく息を吐いた。

「お腹は大丈夫みたいだね。
後はコレを脇に挟んでもらっていい?」

一刀が取り出したのは体温計である。
本格的な体育会系な部活に取り組んでいたせいもあって、一刀はテーピングや消毒薬などのいくつかの医薬品を常に持ち歩いていたのだが、その中に紛れ込んでいたのだ。
電気もガスも必要もない道具は古代中国だって有効に使える。
そして、さらに関節の痛みや眼の腫れなどがないかを確認していた一刀は、検温により示された数字を見つめた。

「風邪だね。
でもかなり熱が高いから油断しないで、2,3日は安静にして気をつけた方が良い。
薬は・・・えっとコイツか。
取りあえず今飲んで、後は食後に服用して」

華佗の薬箱から勝手知ったる何とやらで粉薬を数日分取ると、少女に水差しと一緒に差し出す。
受け取った少女がぼんやりとどうすれば良いのか分からないような表情を浮かべたのを見た一刀は、仕方ないとばかりに再び自分の手の中に薬を取り戻す。

「ほら、口を開けて」
「あーん?
ぎゃぁっ!?」

容赦なく薬を突っ込んだ。
あまりの苦さに少女が叫び声を上げるが、声を張り上げたせいで喉の奥からヒリヒリとした痛みが走って思わず目の端に涙が浮かばせる。
こうなると今度は一刀が慌てる番である。

「っと。
ほら、コレを舐めると良いよ」
「もぐっ」

再び口の中に何かが押し込まれたのを感じた少女が眼を白黒とさせる。
だが、今度のは、口の中でコロコロと転がると同時にじんわりと甘さが広がっていく。
アメだったようだ。
苦味と痛みで気が狂いそうだった喉に優しい甘みと湿り気が伝わり、苦味と同時に喉の腫れも少しマシになったような気がしてくるのを少女は感じていた。

「あまぁい。
・・・美味しい」
「こっちも、うーん、まぁいいや。
10個くらいあるから全部上げるよ」

そう言いながら一刀は小さな袋に薬と飴を詰めていく。
ちなみに飴は蜂蜜飴だ。
言うまでもないかもしれないが、美羽がくれたものである。
一刀が舐めれば甘すぎると辟易する味だったのだが、風邪で味が分かりにくくなってしまった彼女にとっては丁度良い味だったのだろう。
辛そうな表情の中で、少しだけ笑顔を見せた少女の姿に一刀はほっと安堵の息を吐いた。

「一刀!
大丈夫か?」
「ああ、華佗。
そっちはカタついたのか?」
「大体な。
・・・彼女は、どうやら風邪だな。
だが結構重傷だ。
ここから先甘く見ていると重病になりかねないぞ」
「だからあの粉薬を処方したんだけど。
ちょっと強めだけど仕方ないかなって」
「問題ない。
風邪は針で治すと良くない場合があるからな。
自然治癒できるのであれば、それが一番良いんだ」
「・・・寒い」

華佗と処方について話していた一刀だったが、くしゅん、と言う可愛らしいクシャミの音で少女に向き直る。
丁度彼女がぶるり、と身体を震わせたところであった。
薬を呑んだだけですぐさま良くなるわけがないので仕方がないと言えば、仕方がない。
このまま彼女を1人だけで帰すのは、些か心配だった。

「華佗。
俺はこの娘を家まで送ってから城に戻ることにするよ。
すまんが、後は頼む」
「任せてくれ!
丁度人も途切れたし、こっちは後は撤収するだけだからな!」



「さて、あなたのお家は何処かしら〜♪」
「・・・の宿屋」
「あ、そこなら知ってる。
眠いなら寝ててもいいぞ。
とは言っても近いしな、そんな時間もないか」

一刀は風邪のせいで気の沈みがちな少女を少しでも明るくしてやりたいと、楽しげな雰囲気で会話を重ねていた。
少しずれた両腕の位置を整えて彼女を背負い直す。
重くもないが、軽くもない。

そんな重量感が、一刀にリアルに女の子を背負っているということを意識させてくる。
彼はそんな場違いな感想が浮かぶ自分に半ば呆れながら、後ろの少女へ向けて声をかけた。

「なぁ、寒くないか。
風が少しあるみたいだけど」
「大丈夫。
あなたの上着、見たこともない生地だけどすっごく暖かい・・・」
「そっか。
それなら良かった」

少しでも暖を取れればと着させてやったポリエステルの制服はそれなりに好評のようだ。
とは言え、あまり喋るのも体調に良くないかもしれない。
一刀はそんな風に考えて黙って前を向く。
人を1人背負って歩いては、あまり早く進めるわけもなく、もう少し宿に着くまでは時間がかかりそうだった。

「・・・ね。
あなた、天の御使い?」
「ああ、そう呼ばれているみたいだな。
でも俺のことは一刀で良いよ。
北郷一刀って言うのが俺の名前だからさ」
「かずと・・・」

首の後ろから聞こえてくる声に一刀が答える。
そして、少しだけ力が篭ったように感じる腕に彼が意識を取られたのを見計らったかのように、少女は続けた。

「ちぃ。
わたしは地和。
よろしくね、一刀」
「あ、ああ。
よろしくな、地和」
「あっ!?
まずったぁ・・・でも、ま、いいや・・・」

一刀が挨拶を返した途端、地和は何かに気がついたかのようにうろたえた気配を見せる。
彼も少し気になったが、それを尋ねるのは少々時間が足りないようだ。
宿にたどり着いてしまった以上、多少気になる点があったとしても早々に地和を休ませてやらなければ華佗にも怒られてしまうだろう。

「じゃあな、地和。
ゆっくり休んで身体を治してくれ」
「一刀、・・・またね」

宿の従業員に地和を預けると、一刀はもう少し様子を確認していきたいという気持ちを抑えて城へと戻る道を歩き始める。
その道すがら、髪の長いおっとりとした笑顔を浮かべた少女と、眼鏡をしたクールな雰囲気の少女とすれ違ったが、彼が気に留めることはなかった。





「お待たせ、華佗」
「いや、対して待ってない。
気にするな。
それよりも患者さんは大丈夫だったか?」
「ああ、宿の人に預けてきた」

一刀は華佗と合流して美羽がいる玉座の間を目指して歩いていた。
七乃に診療所が終わったら参内するようにと指示を受けていたからなのだが、どちらにしても美羽の相手をするのはほぼ毎日の日課だった。
今さら何だろう、と思わなくもなかったが、一刀はことさら悩むこともなく華佗と一緒に廊下を歩く。

「そう言えば、その子もそうだったんだけどさ」
「何だ、急に?」
「俺が天の御使いとやらだって知ってたんだよ。
と言うか、城の皆だったら分からないでもないんだけどさ、城下の人たちも皆俺が天の御使いだって知っているし、それに敬ってくれる人がすごい多いんだ。
これって何でなんだ?
いくらこの大陸の人たちが信心深いからって、おかしいだろ?」
「ああ、それはだな・・・」

華佗は何だそんなことか、とでも言いたげな表情で一刀に質問の答えを返そうとして、言葉を止めた。
廊下の先から人影が見えたせいである。
何しろこの廊下は美羽の謁見の間に通じる道である。
つまりは偉い人が通ることが多い。
さすがに熱血が過ぎて人格破綻気味な性格の華佗とは言え、口を慎むことぐらいはする。
もちろん、一刀も同じように口を謹んで通り過ぎようとして、気付く。
あれ、アッチから来る人、こっちを見てない気が・・・

「あぶなっ!?
・・・いたぁ!!」
「一刀っ!?」

こっちに人がいるよと教える声も間に合うこともなく、路傍の石を蹴飛ばすかのように問答無用で張り倒されて廊下の端に転がる。
華佗が駆け寄ってくるのが横倒しになった視界に映るが、正直頬が痛くて涙が出そうな一刀だった。

「・・・あ、やばぁ。
ご、ごめんっ!
怪我はない!?」

と思ったら暴行犯が一番慌てた様子で走りよってくる。
そんなわけで、一刀は転がりながら犯人を見ることとなった。
褐色の肌をした切れ長の美人。
そして怖い。
そんな第一印象を抱かせてしまう女性である。

「だ、大丈夫です。
いえ、ホント、ダカラモウナグラナイデ・・・」
「あのねぇ、人を通り魔のように言わないでくれる?
ちょぉっと気に喰わない相手と会ってきたから、気が立っていたのよ。
・・・とにかく何時までも座らせておくのは悪いわね。
立てるかしら」

あながち間違ってはないのではと考える華佗の横で、にっこりと笑顔を浮かべる女性からは先ほどまでの強力すぎる威圧感が感じられない。
隠しているだけなのだろうがそれでも彼女が当面の敵でないことを理解した一刀は、ほっと一息ついてから女性の腕をとって立ち上がる。
女性は一刀の目の前で、深く頭を下げてから謝罪の言葉を口にした。

「申し訳ございません、天の御使い様。
私は、姓は孫、名は策、字は伯符。
今回の件につきましては、如何様な処罰でも辞して・・・」
「い、いえっ、そんな!
大丈夫ですから、頭を上げて下さい!
何もありませんでしたし、処罰なんてしませんから!」
「あらそう?
ありがとね、御遣い様♪」
「移り身はやっ!?
・・・って、孫策!!?」

一刀が思わぬ大物との邂逅にぎょっと眼を見開く。
華佗も話の展開に着いていけずに途方に暮れているが、一刀の方はそれどころではない。
孫策と言えば江東の小覇王。
孫呉の始祖である孫堅や、呉の皇帝として名前の知られている孫権よりもある意味では人気と実力の高い呉を代表する人物である。
何も言葉を発することができず、一刀は思わず孫策の顔をじっと見つめてしまった。

「何かしら?
やっぱり何か謝罪が欲しい?」
「あ・・・いや、そういう訳じゃないんです。
孫策さんがこんな綺麗な女性だなんて思ってもいなかったから、ちょっと驚いて」
「あら、何を言い出すかと思ったら」

一刀は話を誤魔化すためにまるっきり嘘でもない事を言い始めると、孫策はくすくすと年頃の少女のような笑顔を見せる。
呆れているようにも見えるが、純粋に一刀との会話を楽しんでいるようにも見える姿だった。

「ああ、そうだ。
自己紹介がまだでしたよね。
俺の名前は北郷一刀。
ええと、そちらにあわせて言えば姓が北郷、名が一刀。
仰るとおり、天の御使いなんて大層な名前で呼ばれてますけど、実際はただの人間なんであんまり気にしないで下さい。
こっちが・・・」
「五斗米道の華佗だ。
医者の用向きがあれば呼んでくれ」
「ふんふん。
そうね、医者もだけど、天の御使いね。
全く気にも留めなかったけど、これは私の誤算だったかしら。
・・・それにしても変わった服ね、どんな生地から出来ているのか想像出来ないわ。
ま、いいや。
色々と聞きたいことはあるけれど、今はそんな場合じゃないのも事実なのよね。
お互い大変だけど、頑張りましょ♪」

何が大変なのか、と一刀が尋ねるよりも早く孫策は颯爽と身を翻して廊下を反対側へと歩いていってしまう。
その立ち振る舞いは堂々、というよりも自然の究極美を感じさせるほどのもので、なるほど、アレが戦国の英雄たる資質を持った人間の姿ってヤツか、と一刀は孫策の圧倒的な存在感に緊張していたかのようにごくりと唾を飲み込む。
華佗の不思議そうな視線に対して何でもないとジェスチャーを返してやってから、一刀たちは孫策のことはとりあえず気にしないことにして美羽の下へと向かうのだった。

(続く)